2016年5月25日 岐阜県岐阜市立東長良中学校の皆さんが修学旅行で「あだち菜うどん」を体験するべく、ハトバスで足立区にお越し頂きました!

早朝に新幹線で東京に着き、午前中は国会議事堂を見学

午後よりあだち菜うどん発祥の店、足立区六町の「ゑの木れすとらん」へ。
店内で記念撮影後、早速「あだち菜うどん」を食べ、あだち菜うどん開発者である榎本憶人より開発にまつわる講演を聞き、質疑応答。
※ゑの木店主談(外部リンク)

講演後は、あだち菜うどんを製造する製麺所「享屋」とあだち菜を栽培するJA農家「にこにこ農園」の二班に分かれて移動体験。
足立区保木間にある製麺所「享屋」の工場では、松山社長よりあだち菜うどんの製造工程を聞き、製麺を体験しました。生徒さんは皆、徹底した衛生管理に驚き一生懸命メモを取り、質問して下さいました。その中でも麺生地をプニプニと実際に触る体験と、工場入る直前のエアシャワーは初体験だった生徒も多く、大興奮で盛り上がっておりました。
※享屋社長談(外部リンク)

あだち菜を栽培するJA農家「にこにこ農園」では、あだち菜の栽培、生産、出荷までの一連と共に、農作業にまつわる話を聞き、作業体験をしました。学校でも農業をしている為、本格的な農業を目の当たりにし、芦川代表へも親近感をもってくれた様です。ハウスに入る機会は滅多に無かった様で、潅水設備から出る水を浴びながら生徒さん達は声を上げて喜んでいました。

こうして、あだち菜うどんの一連を体験した中学校の生徒さん達は、笑顔で移動していきました。
修学旅行の定番コースである「国会議事堂」と「浅草&スカイツリー」の間に遠回りして大型バスで足立区へ来るという機会は過去にも殆どない事です。

近隣の方は「何事か?」と大行列の姿に驚き、岐阜からの修学旅行である事を伝えると、地域振興に繋がる事として大変喜んで下さいました。
この度、岐阜県からの修学旅行先に足立区が選ばれた事は大変意義深いものがあります。あだち菜うどんが足立区の観光や学びの地として新たな一歩を切り開きました。

 

【先生と生徒からのお礼の手紙】

今回は中学生へ向けての研修という事で我々、あだち菜うどん学会は教えを講じる立場に有りましたが、生徒たちの反応や感性に驚き、逆に多くの事を学べる機会となりました。

◎その中で担任の先生と生徒から頂いたお礼の言葉を抜粋して紹介させて頂きます。

修学旅行では、大変貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。どの生徒も笑顔で帰ってくる事が出来たのは、仲間と過ごした時間が有意義なものであった事に加え、学びがある研修だったからだと思います。
全国の小中学校には「総合的な学習の時間」という時間割があり、各教科で学習した知識や学び方を活用し、自分たちで課題を設定し、情報を収集・整理・分析・発信したり自らの生き方に活かしたりする事を1年間通して行うプロジェクト学習です。50年後には、現在ある職業の65%は消失し、ロボット技術の進化やそれによる社会生活の変容などの様々な要因があり、今はない職業が現れるという予測データがあります。変化に富んだ時代を生きる子供達に必要なのは、既知の事を活用し、未知の問題を解決できる力です。そこで、本校の第3学年のテーマを「ふるさとで考える」とし、国語・社会・英語・美術・技術家庭科など、あらゆる学習で学んだことを総合的に活用し、地域で暮らす一員として、中学生として何ができるか、今後どんな生き方ができるかを考えていく学習をしています。
3年4組では、学級テーマ「食文化」を切り口にして岐阜と他地域の比較、取材、体験を学んでいくことを考え、今回の研修にも組み込ませて頂きました。
3年4組は、岐阜市の特産品である枝豆と、岐阜県のお米ハツシモの栽培をしています。東京にも特産品と言える食材はないかと考え、東京都のHPでとうきょう特産食材の事を知りました。貴店がその食材を扱うことで、東京料理として地元に貢献している事を知りました。下見で伺った時、実際にお話をさせて頂き、「あだち菜うどん」で地域の活性化を目指している貴殿の魅力に心を惹かれ、お料理にも感動しました。その時の話を生徒にしたところ、とても興奮してくれて、必ずや良い研修になると考えました。

研修で学んだ事をまとめさせて頂きます。
地域活性化の為に、農工商福祉、官民が連携した取組。
「震災で沈んだ足立区を活性化させたい」、「足立区の負のイメージを払拭したい」という願いのもと、何度も試行錯誤を繰り返しながら取り組んできた事に心を打たれました。その願いのもとたどり着いたのが「あだち菜うどん」です。このうどんには、あだち菜を栽培する農家さん、それを加工する製麺工場、お客様の満足につながる料理を提供するレストランが必要です。これは地元の人々が協力して取り組んでいる姿が見えました。また、あだち菜の名を広める為に、料理コンクールや様々なイベントに参加したりする事で、官民が連携して取り組み出していっている事からも工夫を感じられました。一人ではできない事も、いろいろな人達が協力して取り組み続ける事で成し遂げていっている姿勢は、生徒の今後の人生に大きく影響すると思います。また、今回の学びを生かし、中学生である彼らが、今後の学習で地域の為にどんな活動を考えていくのかが楽しみです。

さまざまな働く現場を体験できた。
農工商の連携の現場を訪問させていただけた事で、農家見学・工場見学・あだち菜うどんの食事が実現しました。生徒によって進路の展望は様々ですので、現場を見学・体験させて頂いた事は、今後の進路選択に影響すると思います。感想を聞くと、あだち菜の栽培に興味をもった生徒・工場での機械の性能や衛生管理に徹底してみえる事などに興味をもった生徒など、魅力を感じたポイントは様々でした。あだち菜うどんについても皆が満足しており、他の学級仲間に自慢して話していました。東京ハニープリンも満足した要因の一つでした。
苦労を苦労と思うかで人生が変わる。
あだち菜うどんプロジェクトには、多くの苦労がありました。それを乗り越えて進む中で生まれた「苦労を苦労と思うかで人生が変わる」という貴殿のお言葉は、生徒の胸に確実に届いたと思います。彼らは受験に向かっていきますが、今後の生き方にも影響してくると思います。
学びの多い研修をさせて頂いたのは、貴店をはじめ、工場の方、農家の方に沢山のご協力を頂けたからです。心からお礼申し上げます。ありがとうございました。今後も足立菜の普及に邁進されることを祈願いたします。
(担任・S先生)

 

はじめて食べたあだち菜うどん、とても美味しかったです。うどんの麺が緑というのに新しい感じがしました。汁につけて食べなくても、足立菜の風味豊かな味わいが口いっぱいに広がり、足立菜と共に食べたうどんは絶品でした。このあだち菜うどんが全国にもっと広がり、いつか岐阜でも食べられるようになるといいなと思っております。被災地でも多くの人に食べられていることを知り、美味しいうどんで沢山の人が勇気づけられ、元気になった事と思います。改めて、「食」とは、人と人とをつなぐものだと感じました。私は朝食・夕食と家族で時間帯が合わず、一人で食べることが多いです。たまに家族がそろって食事をすると、ご飯がいつも以上に美味しいです。家族がつながる場としてなるべく共に食事をする機会を増やしていけたらいいなと思いました。
(Y・Cさん)

 

農家さんでは、質のよい足立菜を安定して供給するために、栽培時期をずらして生育していることが分かりました。製麺工場では、衛生管理に徹底していることが分かりました。ゑの木レストランでは、足立区を活性化させるために様々な取組をしていることが分かりました。この3つの体験・見学・講話から、一人ではできないこともいろいろな立場の人と協力して取り組んでいることが地域の活性化につながるのだと分かりました。
(M・Mさん)

 

僕たちはいま,枝豆や稲作を通して,ふるさと岐阜の活性化を目指しています。今回の研修で学んだ地産地消をキーワードにして,地域に貢献できる人になりたいと思います。困難に直面したとしても,ゑの木レストランでのお話を思い出し,最後まであきらめずに挑戦して行きたいと思います。
(Y・Mさん)

 

僕が最も印象に残っている言葉は「農工商が一つになる事が大切」ということです。個々の点として存在するのではなく、それを繋げる力を持たなければならない、と思いました、足立区が一体となって完成した料理はどれをとっても美味しかったです。
(Y・Mさん)

 

お話では努力を積み重ねて、地域の方と一体となって、町を盛り上げる為にあだち菜うどんが完成したと知り、凄いなと思いました。私もすぐに諦めてしまいます。ですが、お話を聞き、努力をすれば絶対に効果が表れると思い頑張ります。
(Y・Kさん)

岐阜県岐阜市立東長良中学校

住所:502-0056  岐阜県岐阜市長良真生町3-27-4
TEL:058-294-1782  FAX:058-294-1784
http://cms.gifu-gif.ed.jp/h-nagara-j/

 

ゑの木れすとらん (株式會社ゑの木)

住所:121-0074 東京都足立区西加平2-7-15
TEL:03-5831-2431 FAX:03-5831-2430
http://www.enokinoyakata.com/

 

株式会社享屋 (製麺所)

住所:121-0063 東京都足立区東保木間2-11-7
TEL:03-3860-1311 FAX:03-3859-6725

 

にこにこ農園 (JA農家)

連絡先:あだち菜うどん学会まで

 

見学・体験などのお問合せ

NPO特定非営利活動法人あだち菜うどん学会
住所:120-0038 東京都足立区千住橋戸町50番地 丸勤食販企業組合内
TEL・FAX:03-3870-7907

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